“葉末”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はずえ57.9%
はずゑ36.8%
はうら5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはどっちとも解らないが物語はここで岐路へはいり、牢番のおさ、石右衛門と石右衛門の娘葉末はずえについて少しく説明をしなければならない。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
葉末はずゑにおくつゆほどもらずわらふてらすはるもまだかぜさむき二月なかうめんと夕暮ゆふぐれ摩利支天まりしてん縁日ゑんにちつらぬるそであたゝかげに。
闇桜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そこには篠笹と萱とがガサ/\して、時には矢張今日のやうに雪がたまつて残つてゐることもあれば、夕日がさびしく葉末はうらにさしわたつてゐることもあつた。土手をのぼると川が流れてゐた。
百合子 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)