“紅葉”の読み方と用例
読み方(ふりがな)割合
もみじ65.4%
こうよう14.5%
もみぢ13.8%
こうえふ3.8%
もみじば1.9%
(その他)0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“紅葉”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸9.7%
文学 > 日本文学 > 日本文学3.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
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そしてもう少しずつ紅葉もみじの色づいた絵のような景色けしきを右近はながめながら、思いもよらぬ貴族の家の女房になっていることを感じた。
〔出典〕源氏物語:04 夕顔(新字新仮名)/紫式部(著)
丁度山々では紅葉もみじが赤らむのでね、善光寺詣りの団体くずれが、大群をなして温泉めぐりをやり、しぶからこの上林へとくり上って来る。
そこはたしか山岸荷葉氏――紅葉こうよう門下で、少年の頃は天才書家として知られていた人である――の生家で、眼鏡や何かの問屋だった。
〔出典〕旧聞日本橋:05 大丸呉服店(新字新仮名)/長谷川時雨(著)
赤松の間に二三段のこうを綴った紅葉こうようむかしの夢のごとく散ってつくばいに近く代る代る花弁はなびらをこぼした紅白こうはく山茶花さざんかも残りなく落ち尽した。
〔出典〕吾輩は猫である(新字新仮名)/夏目漱石(著)
そこを通抜けると、紅葉もみぢして黄色く明るくなつた林を透して深い谿間たにまが見える、その谿間をイーサルの川が流れてゐるのである。
〔出典〕イーサル川(新字旧仮名)/斎藤茂吉(著)
「聽いたよ、新造に達引たてひかしちやよくねえな。二三日前瀧ノ川の紅葉もみぢを見に行つて、財布をられて、つれの女達にお茶屋の拂ひまでして貰つたといふ話だらう」
〔出典〕銭形平次捕物控:174 髷切り(旧字旧仮名)/野村胡堂(著)
紅葉こうえふの句いまだ古人霊妙の機を会せざるは、独りその談林調だんりんてうたるが故のみにもあらざるべし。
夏は、村ぢゆうが深い青葉につゝまれ、秋はあざやかな紅葉こうえふそまりました。紅葉もみぢがちつてうつくしく色づいた実が、玉をつづつてゐるのを見るのは、どんなにたのしかつたでせう。
〔出典〕(新字旧仮名)/土田耕平(著)
めさめし時は秋の日西に傾きて丘の紅葉もみじば火のごとくかがやき、松のこずえを吹くともなく吹く風の調しらべは遠き島根に寄せては返す波の音にも似たり。
〔出典〕詩想(新字新仮名)/国木田独歩(著)
見渡す限りの山々谷々には黄に紅に色を染めた幾億万葉の紅葉もみじばが錦を織って燃え上がっている。
〔出典〕八ヶ嶽の魔神(新字新仮名)/国枝史郎(著)
裾は露、袖は涙に打蕭うちしをれつ、霞める眼に見渡せば、嵯峨野も何時いつしか奧になりて、小倉山をぐらやまの峰の紅葉もみぢば、月にくろみて、釋迦堂の山門、木立こだちの間にあざやかなり。
〔出典〕滝口入道(旧字旧仮名)/高山樗牛(著)