“紅葉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もみじ61.5%
もみぢ18.1%
こうよう15.5%
こうえふ3.1%
もみじば1.3%
もみぢば0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてもう少しずつ紅葉もみじの色づいた絵のような景色けしきを右近はながめながら、思いもよらぬ貴族の家の女房になっていることを感じた。
源氏物語:04 夕顔 (新字新仮名) / 紫式部(著)
紅葉もみぢうつくしさは、植物しよくぶつそのものゝ種類しゆるいと、その發生はつせい状態じようたいとでそれ/″\ちがひますが、一面いちめんには附近ふきん景色けしきにも左右さゆうされるものです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
そこはたしか山岸荷葉氏——紅葉こうよう門下で、少年の頃は天才書家として知られていた人である——の生家で、眼鏡や何かの問屋だった。
紅葉こうえふの「青葡萄あをぶだう」とかいふのが、多分、コレラの話だつたらう。La Motte といふ人の短篇に、日本のコレラを書いたのがある。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
見渡す限りの山々谷々には黄に紅に色を染めた幾億万葉の紅葉もみじばが錦を織って燃え上がっている。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
裾は露、袖は涙に打蕭うちしをれつ、霞める眼に見渡せば、嵯峨野も何時いつしか奧になりて、小倉山をぐらやまの峰の紅葉もみぢば、月にくろみて、釋迦堂の山門、木立こだちの間にあざやかなり。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)