“紅葉山人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうようさんじん90.9%
こうえふさんじん9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昔、徳田秋声とくだしゅうせい老人が私にいったことがあった、「紅葉山人こうようさんじんが生きていたら、君はさぞ紅葉さんに可愛がられたことだろうな」と。
文壇昔ばなし (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
これで思い出すのは、昔紅葉山人こうようさんじんの書いた何かの小品の中に、物好きな父親がその女の子におさるという名をつけた話があったように思う。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
明治二十三四年頃の紅葉山人こうえふさんじんの名声はそれは隆々たるものであつた。紅葉、露伴と名を並べて言はれてゐたが、何方どちらかと謂へば、矢張紅葉の方が評判が好かつた。
紅葉山人訪問記 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)