“紅葉狩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もみじがり62.5%
もみじが37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何某なにぼうの講談は塩原多助一代記の一節で、そのあとに時代な好みの紅葉狩もみじがりと世話ににぎやかな日本一と、ここの女中達の踊が二組あった。それから饗応きょうおうがあった。
里芋の芽と不動の目 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「ときに、腹ごなしでもやるか」膳部ぜんぶをさげて茶菓を出すとまもなく、おとうさまがそう云いだされた、「すずに鼓を持ってもらって、紅葉狩もみじがりをさらおう」
やぶからし (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「いやどうもご苦労さまだ。こんな時にかぎって、小泥棒一ぴき見当りはしねえ。なんのことはねえ紅葉狩もみじがりにきたようなものさ——」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
十一月天長節日曜と続いたを幸いに矢野は、中島木島らと、日光の紅葉狩もみじがりに行った。つぎの日曜に矢野は歌をたくさん作って大木をたずねる。歌は恋の歌より振わなかった。
廃める (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)