“小豆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あずき77.6%
あづき18.8%
ささげ1.2%
しょうず1.2%
しょうど1.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかもあでやかな、薄いワンピースを着た若い女性らしく、その藤色というよりも小豆あずき色に近い色調が、陽の照りかえしのように眼にみた。
地図にない島 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
と、小次郎も真似まね袴腰はかまごしに巻いていた小豆あずき色の縮緬ちりめんを、前髪のうえからかぶって、顎の下にたっぷり結んで下げた。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小豆あずきあらひと云ふ変化へんげを想はせる。……夜中に洗濯の音を立てるのは、小流こながれに浸つた、案山子かかし同様の其の娘だ。……
光籃 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
大小というが、その大なるも三分立方はなく、以下順次四粒、中なると小なるはそれに準じて、小豆あずきに似たような代物しろものまであります。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
此の九月十日の合戦こそ甲越戦記のクライマックスで、謙信が小豆あずき長光の銘刀をふりかぶって、信玄にきりつくること九回にわたったと言われている。
川中島合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
亭主は四十五六位の正直な男で、せつせとで大豆や小豆あづきに雑つてゐる塵埃ごみふるつてゐるのを人々はよく見かけた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
池袋の旅館で、蒲団包みを開くと、なかから伊庭の褞袍どてらや、かなり古いインバネスや、小豆あづきの袋が包みこんであつた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
松風まつかぜ村雨むらさめ汐汲桶しほくみをけ、ヘマムシ入道の袈裟法衣けさころも小豆あづき大納言の小倉をぐらの色紙、河童の抜いた尻子珠、狸が秘蔵の腹鼓
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
かれ殺さえましし神の身にれる物は、頭に生り、二つの目に稻種いなだね生り、二つの耳に粟生り、鼻に小豆あづき生り、ほとに麥生り、尻に大豆まめ生りき。
滿谷が起きた様だから行つて見ると小豆あづき色の寝巻のまゝで黒い土耳其トルコ帽をかぶつた滿谷は
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
右手はただもウ田畑ばかり,こッちの方には小豆ささげの葉の青い間から白い花が、ちらちら人を招いていると,あちらには麦畑の蒼海そうかいが風に波立ッているところで
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)
讃岐さぬき小豆しょうずしょう町字アワラ島
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
太陽が小豆しょうど島の頂きに沈みかける時が来ると、やがてこの船の極楽境が現出するのである。
別府温泉 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)