“一抹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いちまつ95.7%
いつまつ2.1%
ひとふで2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たまたま記憶の眼に触れる小さな出来事の森や小山も、どれという見分けの付かないただ一抹いちまつの灰色の波線を描いているに過ぎない。
厄年と etc. (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
かのゲエテの希臘ギリシヤと雖も、トロイのたたかひの勇士の口には一抹いつまつミユンヘンの麦酒ビイルの泡のいまだ消えざるを如何いかにすべき。歎ずらくは想像にもまた国籍の存する事を。(二月六日)
凍雲とううんとりあへず「はぎのすだれをまきあぐる月」此時のはせをが肉筆にくひつ二枚ありて一枚は書損しよそんと覚しく淡墨うすゞみをもつて一抹ひとふであとあり、二枚ともに昌庵主しやうあんぬしの家につたへしを