トップ
>
小豆
>
あづき
ふりがな文庫
“
小豆
(
あづき
)” の例文
小豆飯
(
あづきめし
)
はどれも/\
米
(
こめ
)
が
能
(
よ
)
く
搗
(
つ
)
けてないのでくすんでさうして
腹
(
はら
)
の
裂
(
さ
)
けた
小豆
(
あづき
)
が
粉
(
こ
)
を
吐
(
は
)
いて
餘計
(
よけい
)
に
粘氣
(
ねばりけ
)
のないぼろ/\な
飯
(
めし
)
になつて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
かれ殺さえましし神の身に
生
(
な
)
れる物は、頭に
蠶
(
こ
)
生り、二つの目に
稻種
(
いなだね
)
生り、二つの耳に粟生り、鼻に
小豆
(
あづき
)
生り、
陰
(
ほと
)
に麥生り、尻に
大豆
(
まめ
)
生りき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
亭主は四十五六位の正直な男で、せつせと
箕
(
み
)
で大豆や
小豆
(
あづき
)
に雑つてゐる
塵埃
(
ごみ
)
を
振
(
ふる
)
つてゐるのを人々はよく見かけた。
ある僧の奇蹟
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
池袋の旅館で、蒲団包みを開くと、なかから伊庭の
褞袍
(
どてら
)
や、かなり古いインバネスや、
小豆
(
あづき
)
の袋が包みこんであつた。小豆は五升ばかりはいつてゐた。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
「長谷川君と二人で
遣
(
つか
)
つてるんだが、実際
其
(
その
)
通り目の下のどす
黒
(
ぐろ
)
い女でね、よく
喋
(
しやべ
)
るんだ。」滿谷が起きた様だから行つて見ると
小豆
(
あづき
)
色の寝巻の
儘
(
まゝ
)
で黒い
土耳其
(
トルコ
)
帽を
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
ふるさとの
小豆
(
あづき
)
に湯山の餅入れてはつかにつくる味こきしるこ十二月二十五日
閉戸閑詠
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
雜穀屋と言ふのは表向きの商賣、裏へ廻るとこの邊一帶の地主で、
小豆
(
あづき
)
や小麥の一升賣をしなくとも宜いわけですが、隱居忠左衞門は昔
氣質
(
かたぎ
)
で、なか/\この商賣を止させなかつたわけです。
銭形平次捕物控:316 正月の香り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何となりとも察してよき樣に斗らひ給へ、我れは
小豆
(
あづき
)
まくらが相應なればと、美事とぼけた積りで
答
(
や
)
れば、ほんに
左樣
(
さう
)
で
御座
(
ござ
)
んしたもの、海山三千年の我れに比らべて力まけのせし可笑しさ
花ごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
翌日
(
あくるひ
)
の
晩
(
ばん
)
宗助
(
そうすけ
)
はわが
膳
(
ぜん
)
の
上
(
うへ
)
に
頭
(
かしら
)
つきの
魚
(
うを
)
の、
尾
(
を
)
を
皿
(
さら
)
の
外
(
そと
)
に
躍
(
をど
)
らす
態
(
さま
)
を
眺
(
なが
)
めた。
小豆
(
あづき
)
の
色
(
いろ
)
に
染
(
そ
)
まつた
飯
(
めし
)
の
香
(
かをり
)
を
嗅
(
か
)
いだ。
御米
(
およね
)
はわざ/\
清
(
きよ
)
を
遣
(
や
)
つて、
坂井
(
さかゐ
)
の
家
(
いへ
)
に
引
(
ひ
)
き
移
(
うつ
)
つた
小六
(
ころく
)
を
招
(
まね
)
いた。
小六
(
ころく
)
は
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
この犬には毎日
小豆
(
あづき
)
を五合づゝよく煮て
喰
(
た
)
べさせてお置きなさい。さうすると夜中に
糞
(
ふん
)
の代りに五合だけの
黄金
(
きん
)
をします。だけれど五合以上は決して喰べさせてはなりませんから。そこはよく気を
竜宮の犬
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
井手
(
ゐで
)
の
蛙
(
かはづ
)
の干したのも珍らしくないからと、行平殿のござつた時、モウシ若様、
妾
(
わたし
)
の
従来
(
これまで
)
見た事の無いのは
業平
(
なりひら
)
朝臣
(
あそん
)
の歌枕、
松風
(
まつかぜ
)
村雨
(
むらさめ
)
の
汐汲桶
(
しほくみをけ
)
、ヘマムシ入道の
袈裟法衣
(
けさころも
)
、
小豆
(
あづき
)
大納言の
小倉
(
をぐら
)
の色紙
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
お鈴は
小豆
(
あづき
)
縮緬の羽織に黄八丈の小袖を着てゐる上に、からだも元のお鳥の樣に肉づいて、無病息災らしいのを見ると、葡萄色の
唐
(
たう
)
縮緬羽織りのお鳥は、見すぼらしくもあり、また病人らしくもある。
泡鳴五部作:05 憑き物
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
麦を
粟
(
あは
)
に、また
小豆
(
あづき
)
に改むれど
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
小豆
(
あづき
)
売る小家の梅の
莟
(
つぼみ
)
がち
俳人蕪村
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
「
小豆
(
あづき
)
でございます。」
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
明日
(
あす
)
は
小豆
(
あづき
)
の
未刊童謡
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
小豆
(
あづき
)
洗ひも
未刊童謡
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
“小豆”の意味
《名詞》
小 豆(一般的な読み:あずき、専門的な読み:しょうず)
マメ科ササゲ属の一年草、又はその果実。
(出典:Wiktionary)
“小豆(アズキ)”の解説
アズキ(小豆、荅、学名: Vigna angularis var. angularis または Vigna angularis)は、マメ科ササゲ属アズキ亜属に属する一年草。種子は豆の一種(広義の穀物)である。しょうずともいう。
ヤブツルアズキ(東アジア原産)の栽培種である。。
(出典:Wikipedia)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
豆
常用漢字
小3
部首:⾖
7画
“小豆”で始まる語句
小豆色
小豆島
小豆粥
小豆坂
小豆飯
小豆粒
小豆澤
小豆沢
小豆餅
小豆長光