“袈裟法衣”の読み方と例文
読み方割合
けさころも100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしは呆気あっけにとられたまま、甚内の姿を見守りました。甚内は今夜も南蛮頭巾なんばんずきんに、袈裟法衣けさころもを着ているのでございます。
報恩記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
で、正式に袈裟法衣けさころもをつけて、侍者を従え、ユラリと演壇へのぼって、むんずと坐を組み
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
老舗しにせの仏具店で、袈裟法衣けさころも、仏壇仏像から、大は釣鐘までも扱い、その上、役僧達の金融から、上野出入りの商人の取次まで引受けて、巨万の身上しんしょうを作った下谷一番の大町人でした。