“袈裟斬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けさぎ50.0%
けさぎり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その注進に驚かされて、おせきの両親は要次郎と一緒にそこへ駈けつけてみると、おせきは右の肩から袈裟斬けさぎりに斬られて往来のまん中に倒れていた。
影を踏まれた女 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その上、ご老職ろうしょく伊東十兵衛いとうじゅうべえどのが、源氏閣げんじかくの上から袈裟斬けさぎりになって真下ましたへ落ち、鉱山目付かなやまめつけ伊部熊蔵いのべくまぞうどのも悶絶もんぜつしていたようなありさま、けれどもこれはいのち別条べつじょうなく助かりましたが
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その注進におどろかされて、おせきの両親は要次郎と一緒にそこへけ着けてみると、おせきは右の肩から袈裟斬けさぎりられて往来のまん中に倒れてゐた。
「三輪の兄哥のやりさうなことだ。でも、後で氣の毒になるから、お前、これだけの事を言つてやるがいゝ。あの袈裟斬けさぎりは手際が良過ぎるから、良助ぢやあるまい——とな」