“松風”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
まつかぜ84.6%
しょうふう7.7%
しようふう7.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「本隊は、高度三千メートルをとりて、鹿島灘上に待機中なり、貴官の命令あり次第、ただちに爆撃行動にうつる用意あり、隊長松風まつかぜ大尉」
怪塔王 (新字新仮名) / 海野十三(著)
気がつけば、自分が縷々るると述べたことなどは、松風まつかぜ彼方かなたに飛んでしまっている。半兵衛の耳に何も残っていないらしい。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そしてしずかな松風まつかぜおとにまじって、さらさらとうすきぬのすれうようなおとが、みみのはたでこえました。
白い鳥 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
みたしとならば彼地かしこませ、きなことでも松風まつかぜはし、氣儘きまヽくらさせるがめてもと
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
けるほどにいくほどに、早足はやあし燕作えんさくは、さっさつたる松風まつかぜの声が、しだいに耳ちかくなるのを知った。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自叙体の主人公をば遊子ゆうしとか小史とか名付けて、薄倖多病の才人が都門の栄華をよそにして海辺かいへん茅屋ぼうおく松風しょうふうを聴くという仮設的哀愁の生活をば
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
江月こうげつ照ラシ松風しょうふう吹ク
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
京都に陶器を取扱つてゐる男は随分ゐるが、そのなかで、近頃たんまり懐中ふところこしらへた者に松風しようふう嘉定氏がある。
かはらぬちぎりのれなれや千年せんねん松風しようふう颯々さつ/\として血汐ちしほのこらぬ草葉くさばみどりれわたるしもいろかなしくらしだすつき一片いつぺんなんうらみやとぶらふらん此處こゝ鴛鴦ゑんあうつかうへに。
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)