“しょうふう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
正風61.5%
松風15.4%
哨風7.7%
梢風7.7%
蕉風7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それで俳諧でも「カピタンをつくばはせ」たり「アラキチンタをあたゝめ」たりしながらいわゆる正風しょうふうを振興したのであった。
チューインガム (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
薄倖多病の才人が都門の栄華をよそにして海辺かいへん茅屋ぼうおく松風しょうふうを聴くという仮設的哀愁の生活をば、いかにも稚気ちきを帯びた調子でかつ厭味いやみらしく飾って書いてある。
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「俺からは、哨風しょうふうくちばしを贈ろう」
太虚司法伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
と、個人雑誌「騒人」に、すこぶるユーモアな筆で、しかも好意たっぷりに書いてくれたのは、村松梢風しょうふう氏であった。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
かたはら柳生の剣法に達し、又画流を土佐派にみ、俳体を蕉風しょうふうに受けて別に一風格を成す。長じて空坪くうへいと号し、ひたすら山水を慕ひてまた、家をぐの志無し。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)