“嗣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
83.5%
4.1%
つぐ3.1%
つい2.1%
つぎ2.1%
あと1.0%
よつぎ1.0%
アト1.0%
1.0%
トリ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この郁太郎さんという子に藤原家をそっくりいでもらいたいものだ——わしが、これを言い出すからには、相当に深い決心をしている
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
もし組合中破産廃業の者あるときは組合の者その株式を保管し、適当の者を選んでこれがとなし、もってその欠を補わしむ。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
猶雪の奇談きだん他事たじ珎説ちんせつこゝにもらしたるもいとおほければ、生産せいさんいとまふたゝびへんつぐべし。
○こゝに二代目市川団十郎初代だん十郎(のち団に改む)の俳号はいがうついで才牛といふ。のち柏筵はくえんとあらたむ。(元文元年なり)此柏筵はくえんは、○正徳○享保○元文○寛保をさかんたる名人なり。
伊勢の相可あふかといふさとに、拝志氏はやしうぢの人、世をはやくつぎゆづり、むこともなくかしらおろして、名を夢然むぜんとあらため、従来もとより身に病さへなくて、彼此をちこちの旅寝を老のたのしみとする。
履歴をただせば、藩の学問所の学頭をした人のあとで、県政の布かれてからは長らく漢学の私塾を開いてゐたとかいふ事である。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
あゝアンニバールがその士卒と共にそびらを敵にみせし時、シピオンを譽のよつぎとなせし有爲うゐの溪間に 一一五—一一七
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「——宮本武蔵範高、小倉ノ人、剣ヲヨクシ、傍ラ絵筆ニ通ズ。人物山水ニタクミナリ、画中二天ノ印アリ、範高ニアトナク、兄某家、小倉藩ニ仕ヘ、今、宮本八右衛門ト称ス」
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
王(将軍綱吉のこと)先ニ太子(将軍の世子セイシ)ヲウシノウテ、後宮マタ子ヲ産ムナシ。護持院ノソウ隆光リユウコウ、進言シテ云ウ。人ノニ乏シキハ、生前ミナ、多ク殺生セツシヨウノ報イナリ。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「耕ちやんは怠けるのなんのと言つてもまだ家トリではないのだからなんだが、あんたが………。」
耕二のこと (新字旧仮名) / 中原中也(著)