“令嗣”の読み方と例文
読み方割合
れいし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かたわらに大橋図書館をひかえた宏荘の建物の中に住い、令嬢豊子さんは子爵金子氏令嗣れいしの新夫人となっている。よろずに思いたらぬことのない起伏おきふしであろう。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「伯爵家のご令嗣れいし八百屋物やおやものや勝手道具をお描きになるのはご品位にかかわりましょう」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
この稿を草するなかばにして、曙覧おう令嗣れいし今滋いましげ氏特に草廬そうろたたいて翁の伝記及び随筆等を示さる。って翁の小伝を掲げて読者の瀏覧りゅうらんに供せんとす。歌と伝と相照し見ば曙覧翁眼前にあらん。
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)