“起伏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きふく50.0%
おきふし26.7%
おきふ16.7%
うねり3.3%
キフク3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
別の言葉でいえば、雲の上に起伏きふくしているとでもいうか、身体に風船をつけているとでもいうか、とにかく妙なことになった。
宇宙尖兵 (新字新仮名) / 海野十三(著)
深草の里に老婆が物語、聞けば他事ひとごとならず、いつしか身に振りかゝる哀の露、泡沫夢幻はうまつむげんと悟りても、今更ら驚かれぬる世の起伏おきふしかな。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
恋に生きた昔は知らず、得意な女と、失意の女とが、おなじ起伏おきふしのころのように、一人は踊り、一人は地を弾いて相向っている——
大橋須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
繁吹しぶきをあげてザザザザーッ……と頭を揺すぶる竹藪の音が、激浪のやうに荒れ狂ふ裏手一帯の劇しい起伏うねりを未だ一杯に温気ぬくもりの籠めた朝の部屋に歴々と描き出して見せてしまふ、かと思ふと
竹藪の家 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
演習のとよみ 移りゆきて、山原は 青き起伏キフクにひそまれる昼
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)