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起伏
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おきふ
ふりがな文庫
“
起伏
(
おきふ
)” の例文
恋に生きた昔は知らず、得意な女と、失意の女とが、おなじ
起伏
(
おきふ
)
しのころのように、一人は踊り、一人は地を弾いて相向っている——
大橋須磨子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
十二時に近き頃より波の
起伏
(
おきふ
)
しの
忙
(
せは
)
しくおどろしくなり申し
候
(
さふら
)
ひしか、食事に参るとて安達夫人私の手をとりて
甲板
(
かふばん
)
をお
下
(
おろ
)
し下され
候
(
さふらふ
)
。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
涯もない曠野、海に
起伏
(
おきふ
)
す波に似て、見ゆる限りの青草の中に、幅二尺許りの、唯
一條
(
ひとすぢ
)
の細道が眞直に走つてゐる。
散文詩
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
そもそもこの「火の玉」少尉とよばれる六条
壮介
(
そうすけ
)
と戸川中尉とは、同期生だったのだ。そして
嘗
(
かつ
)
ては、ソ満国境を前方に
睨
(
にら
)
みながら、前進飛行基地のバラックに、頭と頭とを並べて
起伏
(
おきふ
)
した仲だった。
空中漂流一週間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
傍
(
かたわ
)
らに大橋図書館をひかえた宏荘の建物の中に住い、令嬢豊子さんは子爵金子氏
令嗣
(
れいし
)
の新夫人となっている。よろずに思いたらぬことのない
起伏
(
おきふ
)
しであろう。
明治美人伝
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
“起伏”の意味
《名詞》
起 伏(きふく)
立ったり伏せたりすること。
土地などの高さで高い所と低い所があること。
感情などが高まったり沈んだりすること。盛んになったり衰えたりすること。
(出典:Wiktionary)
起
常用漢字
小3
部首:⾛
10画
伏
常用漢字
中学
部首:⼈
6画
“起伏”で始まる語句
起伏凹凸
起伏連綿