散文詩さんぶんし
路に迷つたのだ! と氣のついた時は、此曠野に踏込んでから、もう彼是十哩も歩いてゐた。朝に旅籠屋を立つてから七八哩の間は潦に馬の足痕の新しい路を、森から野、野から森、二三度人にも邂逅した。とある森の中で、人のゐない一軒家も見た。その路から此路 …
作品に特徴的な語句
ゆは かく 邂逅でつくわ ちよつ どう ひよう こた 阿母おつかあ こつそ 懈怠だる つぶ 空中そらぢう には じつ そよ かか きり 不可いかん 不拘かゝわらず そつ ますと 發見みいだ 眞實ほんと くれなゐ 繼母ままはは 蹌踉よろよろ ちつ また 午前ひるまへ 周匝まはり 明瞭はつきり 暫時しばし ほん みまも 起伏おきふ 飄然ふらり 一箇ひとり 其麼どんな そその 少許すこしばかり 幾何いくら 暫時しばらく 曠野あらの すず みづたまり 痙攣ひきつ 眞個ほんと おとな 翌日あくるひ 鼻端はなつぱし 一條ひとすぢ 不思おもはず 中央まんなか 二箇ふたつ 五歳いつつ 何日いつ そば 其麼そんな 反響こだま 周圍まはり のう 嘔氣はきけ 宛然さながら 密接くつつ 少許すこし きぬ 平常ふだん 年齡とし 幾條いくすぢ どう 恁麼こんな 恐怖おそれ 懷疑うたがひ 掻暮かいくれ 暢然ゆつたり 此麼こんな 歩調あしどり 流盻ながしめ かれ さざなみ 白銀しろがね 盡日ひねもす 眇目すがめ みつ いき 紙捻こより 背後うしろ 胡坐あぐら 裸體はだか 邪氣あどけ 隔日いちにちおき 頭腦あたま 頭顱あたま 黄金こがね