“懷疑”の読み方と例文
新字:懐疑
読み方割合
うたがひ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然し、今祖父さんが目を閉ぢてゐるけれども、自分はちつとも暗くない。……祖父さんは平常ふだん嘘を言つてゐたのぢやなからうかといふ懷疑うたがひが、妙な恐怖おそれを伴つて小い胸に一杯になつた。
散文詩 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
寂寞せきばくやぶる、跫音あしおとたかいので、夜更よふけ里人さとびと懷疑うたがひけはしないかといふ懸念けねんから、たれとがめはせぬのに、拔足ぬきあし差足さしあしおとてまいとおもふほど、なほ下駄げたひゞきむねつて、みゝつらぬく。
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
懷疑うたがひみち人走る
草わかば (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)