“懷胎”のいろいろな読み方と例文
新字:懐胎
読み方割合
くわいたい40.0%
まうけ20.0%
みもち20.0%
もうけ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しなは十九のはる懷胎くわいたいした。自分じぶんでもそれはしばららずにた。季節きせつ段々だん/\ぽかついて、仕事しごとには單衣ひとへものでなければならぬころつたので女同士をんなどうしかくしおほせないやうにつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
行き處なき身なれば結句よき死場處と人目を恥ぢぬやうに成りけり、にが/\しき事なれども女の心だて惡るからねば檀家の者も左のみは咎めず、總領の花といふを懷胎まうけし頃
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
懷胎みもちの樣子はなかつたが、取逆上とりのぼせて少し氣が變になつたらしく、晝でも行燈を點けて置いたり、草履を縁側へブラ下げたり、無暗に逃出さうとしたり
ところなきなれば結句けつくよき死塲處しにばしよ人目ひとめぢぬやうにりけり、にが/\しきことなれどもをんなこゝろだてるからねば檀家だんかもののみはとがめず、總領そうりやうはなといふを懷胎もうけころ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)