“空中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くうちゅう46.4%
くうちう21.4%
くうちゆう21.4%
おおぞらのなか3.6%
そらじゅう3.6%
そらぢう3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほこりは、これらのうまくるまがいってしまったあとでも、なお空中くうちゅうにただよっていましたが、ついに昨日きのうのびっこのうまとおりませんでした。
びっこのお馬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
つち徹宵よつぴてさういふ作用さよういとなんだばかりに、拂曉あけがたそらからよこにさうしてなゝめしもかして、西風にしかぜたゞちにそれをかわかして残酷ざんこく表土へうどほこり空中くうちうくる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
蜥蜴とかげ鉛筆えんぴつきしらすおと壓潰おしつぶされて窒息ちつそくしたぶた不幸ふかう海龜うみがめえざる歔欷すゝりなきとがゴタ/\に其處そこいらの空中くうちゆううかんでえました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
上に言うた通りわが邦でタツというはもと竜巻を指した名らしく外国思想入りて後こそ『書紀』二十六、斉明さいめい天皇元年〈五月さつき庚午かのえうまついたちのひ空中おおぞらのなかにして竜に乗れる者あり、かたち唐人もろこしびとに似たり
「うん。空中そらじゅう一面の煙だ」
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
程なくして、空中そらぢうの鳥が皆人の顏になつてしまつた。と、最後に、やや大きい鳥が舞下りて來て、戀人の手に近づいたと見ると、紅の衣を着た戀人が、一聲けたたましく叫んで後に倒れた。
散文詩 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)