空中くうちゆう)” の例文
蜥蜴とかげ鉛筆えんぴつきしらすおと壓潰おしつぶされて窒息ちつそくしたぶた不幸ふかう海龜うみがめえざる歔欷すゝりなきとがゴタ/\に其處そこいらの空中くうちゆううかんでえました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
一日ぼくしたがへて往來わうらいあるいて居るとたちまむかふから二人の男、ひたひからあせみづの如くながし、空中くうちゆうあがあがりしてはしりながら
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
そのときそらからくもつた人々ひと/″\りてて、地面じめんから五尺ごしやくばかりの空中くうちゆうに、ずらりとならびました。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
柳川君やながはくんらばこれにておわかまうすが、春枝はるえ日出雄ひでをこと何分なにぶんにも——。』とかれ日頃ひごろ豪壯がうさうなる性質せいしつには似合にあはぬまで氣遣きづかはしに、あだか何者なにもの空中くうちゆう力強ちからつようでのありて
それのみにてもれは生涯しやうがい大事だいじにかけねばなるまじきひと不足ふそくらしき素振そぶりのありしか、れはらねどもあらばなんとせん、果敢はかなき樓閣ろうかく空中くうちゆうゑがとき、うるさしや我名わがな呼聲よびごゑそで
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ポムペイのほろびた原因げんいん降灰こうはひにあることは、空中くうちゆうから寫眞しやしんでもわかるとほり、各家屋かくかおく屋根やね全部ぜんぶけてゐて、四壁しへき完備かんびしてゐることによつてもわかるが、西暦せいれき千九百六年せんくひやくろくねん大噴火だいふんかのとき
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
たまや、さう/\、おまへも一しよればかつたね!空中くうちゆうにはねずみないだらうけど、蝙蝠かうもりならつかまへられる、それはねずみてゐるのよ。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
大聲おほごゑで『雲飛うんぴ先生せんせい、雲飛先生! さう追駈おつかけくださいますな、わづか四兩のかねで石を賣りたいばかりに仕たことですから』と、あだか空中くうちゆうひとあるごとくにさけるのに出遇であつた。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
(さうつて阿母おかアさんにりかゝらうとしました——みなさんが空中くうちゆうちてときりかゝることを想像さうざうして御覽ごらんなさい!そんなこと出來できるものでせうか?)
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)