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日出雄
『
日出雄や、あの
向ふに
見える
高い
山を
覺えておいでかえ。』と
住馴れし子ープルス
市街の
東南に
聳ゆる
山を
指すと、
日出雄少年は
私は
今やまた
軍艦日の
出のみならず
一度喪つたと
思つた
日出雄をも
國に
獻ぐる
事の
出來るやうになつた
事を
感謝します。
『
日出雄さん、
餘りやると
胃を
損じますよ。』と
氣遣顏の
私さへ、
其生臭い
肉を
口中充滿に
頬張つて
居つたのである。