“日出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひので33.3%
ひじ22.2%
ひいず11.1%
ヒイ11.1%
ひい5.6%
5.6%
じつしゆつ5.6%
につしゆつ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木村は座布団の側にある日出ひので新聞を取り上げて、空虚にしてある机の上に広げて、七面の処を開ける。文芸欄のある処である。
あそび (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ところでこの年の八月に、バスコ・ダ・ガマの子ヅアルテ・ダ・ガマを船長とするポルトガル船が、大分の傍の日出ひじの港に入った。
鎖国:日本の悲劇 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
心の故郷ふるさと日出ひいずかたに望む者が、今もきながらえ、古い信仰の記念を持ち伝え、または栄えて新らしい世に立とうとしているであろうか。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
伊良湖から日出ヒイ、堀切、小塩津、和地と歩いた、豌豆の外に花を作つている、金盞花が多かつた、養鶏も盛んである。
旅日記:03 昭和十四年 (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
小塩津こしほづの浜まで十五町辿つて来ると、岩が無くなつて、砂浜が幅広く一帯につづいて日出ひいの絶端まで一望に見渡される。伊良湖の裏浜はう一里程で尽きるのだ。
伊良湖の旅 (新字旧仮名) / 吉江喬松(著)
しかし東天を破りて日出ずるや、彼らはその武器とする暗黒を奪われてその悪を断たるるのである。神は日を以て悪をい給う。神は朝を世に現わして悪人を撃ち給う。神の力は絶大である。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
今や彼女は俄かに其五彩の鳳輦ほうれんを進めて、鵬程万里の極、我が日出じつしゆつの宝土に来らざるべからずなれり。世界外交の中心は既に欧洲より動き去れり。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
飛龍ひりうなにぞ、東洋とうやうの。 鎖鑰さやくにぎ日出につしゆつの。