日出ひい)” の例文
小塩津こしほづの浜まで十五町辿つて来ると、岩が無くなつて、砂浜が幅広く一帯につづいて日出ひいの絶端まで一望に見渡される。伊良湖の裏浜はう一里程で尽きるのだ。
伊良湖の旅 (新字旧仮名) / 吉江喬松(著)
日出ひいの浜には子供等が集まつて焚火をしてゐた。船底に藻草のついたのを火に焼くのが如何にも面白さうなので、子供等はその火の周囲にわい/\云ひながら飛び廻つてゐた。
伊良湖の旅 (新字旧仮名) / 吉江喬松(著)