日出ひじ)” の例文
ところでこの年の八月に、バスコ・ダ・ガマの子ヅアルテ・ダ・ガマを船長とするポルトガル船が、大分の傍の日出ひじの港に入った。
鎖国:日本の悲劇 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
豊後の日出ひじという所に泊った時に、下関の鉄道管理局長をしていた大道良太氏に電話をかけて、東京の様子をきくと
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
豊後ぶんご湾の風光は美しい。ここから日出ひじを眺めたおもむきなどはナポリに似ているとの評判がある。
別府温泉 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
別府湾北岸の日出ひじ町でも、大分市の方向に光を見たと報告された。
地震なまず (新字新仮名) / 武者金吉(著)
それによって大きい効果をあげたシャビエルは今度は日出ひじの港のポルトガル船と連合して、前とは比較にならないほど大げさな儀容を張ることが出来たのである。
鎖国:日本の悲劇 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
後ろの山に円内坊十五尊像という半ば壊れた十五の石像がある。ここは豊後ぶんご湾を見晴らして景色がいい。かつて遊んだ日出ひじの人家も一眼に見える。アンコのあるまんじゅうがまたうまい。
別府温泉 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)