“全部”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぜんぶ76.7%
すっかり13.3%
みんな6.7%
そっくり3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此書このしよ全部ぜんぶ六巻、牧之老人ぼくしらうじんねふりかる漫筆まんひつあづさまたざるの稿本かうほんなり。ゆゑ走墨乱写そうぼくらんしやし、また艸画さうぐわなり。老人らうじんしめして校訂かうていふ。
どうやらこれは隠語を隠した独楽は、あれ以外にも幾個いくつかあるらしく、それらの独楽を悉皆みんな集めて全部すっかりの隠語を知った時、はじめて秘密が解けるものらしい。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
黄袋の口を檻の上へかしげた。粉薬をサラサラと檻の中へこぼした。だが全部みんなはこぼさなかった。半分がところで止めてしまった。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
この近江屋さんはあたきの店でござんす。なに、証文? そんな物は知りんせんが、家屋敷なら三つ並ぶ土蔵の構え、暖簾のれんから地所まで全部そっくり抜いてられました。