“すっかり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悉皆63.5%
全然30.2%
全部4.8%
尽底1.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十分やって行けるようにするからと云うんで、世帯道具や何や彼や大将の方から悉皆すっかり持ち込んで、漸くまあ婚礼がすんだ。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「いや、冗談じゃア無い、真剣なんだ。その代り悉皆すっかりこっちの味方になって、大働きに働いて貰わなければならないんだがね」
悪因縁の怨 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
と言って、襦袢の袖口で眼を拭いてくれるから、私のことと婆さんのこととは理由わけ全然すっかり違っているとは知っていながら、
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
それが全然すっかり静まったのは夜も明け方に近い頃で、その結果はどうかと云うに、むしろ諏訪藩の負けであった。
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
どうやらこれは隠語を隠した独楽は、あれ以外にも幾個いくつかあるらしく、それらの独楽を悉皆みんな集めて全部すっかりの隠語を知った時、はじめて秘密が解けるものらしい。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
もちろん彼にはこれらの意味を全部すっかり解する事は出来なかった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
始めて橋本に逢ったのに舌の長いことを云うから、生空なまぞらつかって泣いて見せてとう/\……關善には内証だよ、鈴木屋さんに知れても悪いから黙ってゝおくれよと尽底すっかりだまして口留くちどめたが
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)