“まるで”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
全然57.3%
宛然39.0%
全身1.2%
宛如1.2%
悉皆1.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帰つてから校正刷の出初めまでは、何も用が無いので、東京電報を訳さして見る事などもあるが、全然まるで頭に働きが無い。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
そりゃまあ、修行者は修行者だが、まだ全然まるで素人しろうとで、どうして御布施ごふせを戴くようなものじゃない。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
で、ると、宛然まるで空々そら/″\しい無理むり元氣げんきして、ひて高笑たかわらひをしてたり
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
『へえ——学校にも居られなくなる、社会からも放逐される、と言へば君、非常なことだ。それでは宛然まるで死刑を宣告されるも同じだ。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
私は全身まるで耳でした。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
押砂河岸おしすながしで夜船を上って、阿波村に行く途中の蘆原あしはらで、急に竜次郎が腹痛を覚えた時に、お鉄は宛如まるで子供でも扱うようにして、軽々と背中に負い、半里足らずの道を担いで吾家に帰り
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
半「そりゃアおめえの厄介になって悉皆まるで小遣まで貰って遊んで居るんだから、ちっとは己だって義理も人情も知って居るから、己が世に出るようになればおめえにも芸者はめさしてえと思って居る」