“すっか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悉皆40.0%
全然40.0%
完全20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうだ僕は汗水に成て築地を聞合せたけどが博奕宿の有る所さえ分らなんだと斯う云えば彼奴必ず又図に乗て、手柄顔に自分の探偵した事も悉皆すっか多舌しゃべって仕舞うテ無学な奴は煽起おだてが利くから有難いナア
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
絞って「秀子さん、秀子さん、お腹も立ちましょうが其の様に云わずと過ぎ去った昔の事は全然すっかり忘れて——」秀子「ハイ貴方と一旦お近づきに成った事まで忘れましょう、最う茲に居る用は有りません、丸部さん、貴方にはおさらばです、爾して権田さん貴方には又お目に掛ります」
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
私は五月蝿うるさく思い乍らも何うすることも出来ませんので黙って絵筆ふでばかりを動かしている中に、どうやら斯うやら其風景画は完全すっかり出来上って了いました。
温室の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)