“さっぱり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薩張34.6%
瀟洒15.4%
淡泊11.5%
洒然7.7%
全然3.8%
快活3.8%
決徹3.8%
洒瀟3.8%
淡白3.8%
爽快3.8%
(他:2)8.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
な、其がもとで、人間が何をせうと、をせうと、薩張さっぱり俺が知つた事ではあるまい。
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
何国どこで話ていたか、薩張さっぱり聴分られなかったが、耳さえ今は遠くなったか。
何処どこぞへ出かけるところと覚しく、茶色の中折なかおれをかぶり、細巻の傘を持ち、瀟洒さっぱりした洋装をして居た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
都の紅葉館は知らぬが、此紅葉館は大沼にのぞみ、駒が岳に面し、名の如く無数の紅葉樹に囲まれて、瀟洒さっぱりとした紅葉館である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
相手の淡泊さっぱりしないところをあんに非難しながらも、自分の方から爆発するような不体裁ふていさいは演じなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「たくさんじゃないわよ。ちょっと伺いたいから伺ったんだから、正直に淡泊さっぱりとおっしゃいよ」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
芝居の意休を一ゆがきして洒然さっぱり灰汁あくを抜いたような、白いひげを、さわやかしごきながら、これ
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
洒然さっぱりとした門の戸は固くとざされて、竹垣の根には優しい露草の花が咲いている。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
金城鉄壁ならざる丸善の店が焼けるに決して不思議は無い筈だが、今朝焼けるとも想像していないから、此簡単な仮名七字が全然さっぱり合点のみこめなかった。
清吉を出しやりたる後、源太はなおも考えにひとり沈みて日ごろの快活さっぱりとした調子に似もやらず、ろくろくお吉に口さえきかで思案に思案を凝らせしが、ああわかったとひとごとするかと思えば
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
トまた引懸りが有る、まだ決徹さっぱりしない。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
あの人のはツクルと不可いけない洒瀟さっぱりとした平素ふだん服装なりの方が可い。縮緬ちりめんの三枚重かなんかでった写真を見たが、腰から下なぞは見られたものじゃなかった。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「だってようよ七月ななつきですもの。私顔も見ませんでしたよ。淡白さっぱりしたもんです」
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「どうだい、心持は。もう爽快さっぱりしたろう。」
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
飛々の柱燈はしらあかりに見えるのを、気の毒らしく思うほど、気も爽然さっぱりして
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
打ち明けた私の心持をいうと、こうした御礼を受けるより受けない時の方がよほど颯爽さっぱりしていた。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)