“あつさり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アツサリ
語句割合
淡泊44.4%
淡白27.8%
瀟洒16.7%
淡洒5.6%
淡然5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いけ菖蒲あやめかきつばたのかゞみうつはな二本ふたもとゆかりのいろうすむらさきかむらさきならぬ白元結しろもとゆひきつてはなせし文金ぶんきん高髷たかまげこのみはおな丈長たけながさくらもやう淡泊あつさりとしていろ
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
主筆は鷹揚に淡白あつさりと構へて居る。八戸君は毎日役所𢌞りをして來て、一生懸命になつて五六十行位雜報を書く。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
勿論一人一人を仔細に觀るなら各〻の身分や趣味が異ふ儘に優劣はあらうが、概して瀟洒あつさり都雅みやびであることは他國人の及ぶ所で無からう。
巴里の旅窓より (旧字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
髷も女優卷でなく、わざとつい通りの束髮で、薄化粧の淡洒あつさりした意氣造。形容しなに合はせて、煙草入も、好みで持つた氣組の婀娜あだ
「家には何も心配のことはないのや。の子さへどうかなると淡然あつさりとするのやれど、ほんとに困つた。一寸も手を放されんさかい。」
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)