淡白あつさり)” の例文
其處そこでお料理れうりが、もづくと、冷豆府ひややつこ、これはめる。さかづき次第しだいにめぐりつゝ、いや、これは淡白あつさりしてい。さけいよ/\たけなはに、いや、まことにてもすゞしい。
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
主筆は鷹揚に淡白あつさりと構へて居る。八戸君は毎日役所𢌞りをして來て、一生懸命になつて五六十行位雜報を書く。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
兄哥あにい、有難てえ、此方からお禮を言ふよ。——實は俺にも少し考へがあつたんだが、繩張がうるさいから、默つて居たんだ。——兄哥でもなきア、こんな事を淡白あつさり相談に來ちやくれまい」
ムネ・シユリイは「何か淡白あつさりした夜食を一緒に取らう」と言出した。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
主筆は鷹揚に淡白あつさりと構へて居る。八戸君は毎日役所廻りをして来て、一生懸命になつて五六十行位雑報を書く。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)