會の名は——會費が九圓九十九錢なるに起因する。震災後、多年中絶して居たのが、頃日區劃整理に及ばず、工事なしに復興した。時に繰返すやうだけれども、十圓に對し剩錢一錢なるが故に、九圓九十九錢は分つたが、また何だつて、員數を細く刻んだのであらう。 …
				
		
				| 著者 | 泉鏡太郎 | 
				
				| 著者 | 泉鏡花 | 
				
				| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 | 
				| 初出 | 「三田文学 第三巻第八号」三田文学会、1928(昭和3)年8月1日 | 
		
				| 文字種別 | 旧字旧仮名 | 
		
				| 読書目安時間 | 約6分(500文字/分) | 
				| 朗読目安時間 | 約10分(300文字/分) |