“茶漬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゃづけ42.9%
ちやづけ25.7%
ちゃづ22.9%
ちやづ5.7%
チヤヅ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庄造も、母親も、今津へ出かけたきり帰らないので、一人ぼっちでお茶漬ちゃづけっ込んでいると、その音を聞いてリリーが寄って来る。
猫と庄造と二人のおんな (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
博士は細君にお給仕をさせて茶漬ちやづけき込んでゐると、言ひ附けてあつた車が来た。博士は細君に、体を大事にしろと言ひ置いて、車に乗つた。
魔睡 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
茶漬ちゃづけには、熱湯を少しずつ注いだ濃い目のものを用いるのがよい。しかし、抹茶まっちゃ煎茶せんちゃにしても、最上のものを用いることが秘訣ひけつだ。
鮪の茶漬け (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
またはかりごとなかるべからず、これたゞ初音はつねとりて、お香々かう/\茶漬ちやづるのならばことりよう。白粉おしろいかをりをほんのりさして、絽縮緬ろちりめん秋草あきぐさながめよう。無地むぢ納戸なんどほたるよう。
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
駆落かけおちたりと申す今日こんにち国民新聞こくみんしんぶんに見え申候まうしそろ茶漬チヤヅてき筆法ひつぱふ脱化だくわとも申すべくそろ。(十九日)
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)