“料亭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りょうてい50.0%
ちゃや16.7%
りょうりや8.3%
おちやや8.3%
れうてい8.3%
リストランテ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
途中には奥行きの相当深いらしい料亭りょうていへいの外に自動車が二三台も止まっていたりして、何かなまめかしい気分もただよっていた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
とはいえ、そうしたはかない裏は知らず、料亭ちゃやの二階へよぶ客は、芸妓と見れば自分から陽気になってくれる。彼女にもよい客が出来かけた。
「そうよ、大森の料亭りょうりやかなんかで、男といっしょにいるところを、今来てる男に見つかって、書きつけをられたって」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
平次は此女の馴々しさや、非凡の美しさ、身だしなみのよさから、宗祖といふ嚴しい名よりも、一流の料亭おちややの女將か、年増藝者のやうなものを感じて居ります。
帷幄ゐあくさんして、蝶貝蒔繪てふがひまきゑ中指なかざし艷々つや/\しい圓髷まるまげをさしせてさゝやいたはかりごとによれば——のほかにほ、さけさかなは、はしのさきで、ちびりと醤油しやうゆ鰹節かつをぶしへてもいゝ、料亭れうてい持出もちだし)
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しかし、私たちの場合は、バスで五合目まで登り、其処の料亭リストランテで食事をして帰って来たのだから、大きな顔をしてエトナに登ったともいえないわけだろう。
エトナ (新字新仮名) / 野上豊一郎(著)