料亭ちゃや)” の例文
とはいえ、そうしたはかない裏は知らず、料亭ちゃやの二階へよぶ客は、芸妓と見れば自分から陽気になってくれる。彼女にもよい客が出来かけた。
そのなかで料亭ちゃやの番頭が、大尽遊びをきめ込んでいる一見ふりのお客からなんべんもなんべんもちょいと百両立て替えてくれとアッサリ頼まれるところがある。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
芸妓のとりまきが一流と二流の相違は、料亭ちゃや待合まちあいの格式、遊ぶ土地、すべての附合の範囲と広さにおよぼしている。