“ちゃや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
茶屋46.2%
茶店15.4%
料亭7.7%
青楼7.7%
妓家3.8%
料理屋3.8%
旗亭3.8%
茶楼3.8%
茶荘3.8%
青樓3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんな所でもはえが多い。みね茶屋ちゃやで生まれたのが人間に付いて登って来たものであろうか。焦げ灰色をしたちょうが飛んでいる。
小浅間 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
この茶店ちゃやの小さいに似合わぬ繁盛はんじょう、しかし餅ばかりでは上戸じょうごが困るとの若連中わかれんじゅう勧告すすめもありて、何はなくとも地酒じざけ一杯飲めるようにせしはツイ近ごろの事なりと。
置土産 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
そのなかで料亭ちゃやの番頭が、大尽遊びをきめ込んでいる一見ふりのお客からなんべんもなんべんもちょいと百両立て替えてくれとアッサリ頼まれるところがある。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
青楼ちゃやのむだがね、むだづかい
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
紅梅ノ辻子つじ、そのほか方々の妓家ちゃやからよび集められた一流の遊君たちが、ここをうずめていたばかりでなく、脂粉しふんその狼藉ろうぜきをきわめ、酒に飽き、ぐちに飽き、芸づくしに飽き、やがては
おなじような例が、おなじ宵、堀川の妓家ちゃやでもあった。
あれ、もう後からいて来る! 同じ薔薇色の馬車ですの。あれには、皆さんが乗っていらっしゃいます。——え、私? 私はお料理屋ちゃや女将おかみですもの、あなたを横奪りなんてとんでもない。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……時々交際つきあい旗亭ちゃやへ行き、さり気なく家へ帰って来ると、三間も離れて居りながら
銀三十枚 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
大馬路だいマロ四馬路スーマロ茶楼ちゃやなどへ行って、客を引くところの拉的野鶏らってきやけい、つまりこの二種類なのです。
第一回は向島の喜多きた茶荘ちゃや、第二回は井の頭の翠紅亭すいこうてい、第三回は私の宅の二階で。
怪談 (新字新仮名) / 平山蘆江(著)
旅籠には飯盛、青樓ちゃやにはさぼし、そういう名称の遊女がいて
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)