青楼ちゃや)” の例文
旧字:青樓
二人が帰ると、着物から三味線、下駄のあと始末、夜が明けると帳面をさげて、青楼ちゃやを廻らせられるので、寝る間といってもおちおちない。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
青楼ちゃやのむだがね、むだづかい
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蝶吉はのこりすくなになった年期に借り足して、母親を見送ってからは、世に便たよりなく、心細さのあまり、ちと棄身すてみになって、日頃から少しはけた口のますます酒量を増して、ある時も青楼ちゃやの座敷で酔った帰りに
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)