“勧告”のいろいろな読み方と例文
旧字:勸告
読み方割合
かんこく77.8%
すすめ22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
週間しゅうかんてアンドレイ、エヒミチは、病院びょういんから辞職じしょく勧告かんこくけたが、かれはそれにたいしてはいたって平気へいきであった。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
此家の主人あるじは彼小笠原に剣をなげうつ可く熱心ねっしん勧告かんこくしたが、一年後の今日、彼は陸軍部内の依怙えこ情実に愛想あいそうをつかし疳癪かんしゃくを起して休職願を出し、北海道から出て来たので
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
牧師の慰言いげんも親友の勧告すすめも今は怨恨うらみを起すのみにして、余は荒熊あれくまのごとくになり「愛するものを余にかえせよ」というよりほかはなきに至れり。
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
この茶店ちゃやの小さいに似合わぬ繁盛はんじょう、しかし餅ばかりでは上戸じょうごが困るとの若連中わかれんじゅう勧告すすめもありて、何はなくとも地酒じざけ一杯飲めるようにせしはツイ近ごろの事なりと。
置土産 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)