“勧”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
すす72.2%
すゝ11.1%
すすめ9.5%
すゝめ2.4%
つと1.6%
すすむ0.8%
すヽ0.8%
スス0.8%
スヽ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と申しても、まさか借物の編笠をおすすめするわけに行かないから、佐々見氏が用意のため持参した御編笠をお着せしようとする、と
長吉ちやうきちをば檜物町ひものちやうでも植木店うゑきだなでも何処どこでもいゝから一流の家元いへもと弟子入でしいりをさせたらばとおとよすゝめたがおとよは断じて承諾しようだくしなかつた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
なんとなく心配しんぱいそうなかおで、左様々々さようさよう左様さよう、と、打湿うちしめってってるかとおもうと、やれヴォッカをせの、麦酒ビールめろのとすすめはじめる。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
三人のむかひてゐたが、代助はついくるまあつらへて置くのを忘れた。面倒だと思つて、あによめすゝめしりぞけて、茶屋の前から電車に乗つた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
他にも以前つとめたものは幾許いくらもあるが、お前のように末々すえ/″\まで力になってくれる人は少ない、私は死んでもいといはないけれども、まだ十九つゞ廿歳はたちの千代をあとに残して死ぬのはのう……
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
すなわちそのみちとはなし、今の学校を次第しだいさかんにすることと、上下士族相互あいたがい婚姻こんいんするの風をすすむることと、この二箇条のみ。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
在所の者は誰も相手にせぬし、便たよかたも無いので、少しでも口をす為にあますヽめに従つて、長男と二男を大原おほはら真言寺しんごんでら小僧こぞうつた。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
織田中将信忠、情ヲベテ、敢テススム。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
明治五年二月より明治十年十月まで学問ノスヽメ発売高合して五十九万八百四十六部、彼れが明治の開化史に於て偉大なる影響を及ぼしたるや知るべきのみ。彼れは実に無冠の王なりき。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)