“勧説”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんぜい84.6%
かんせつ15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれど、そういう勧説かんぜいを持って行っても、藤次が予算していたように、おいそれと寄進帳へ筆をつけてくれるのはすくない。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
平壌敗れたりとの報が、京城に達したので、宇喜多秀家は三奉行と相談して、安国寺恵瓊えけいを開城へ遣して、小早川隆景に、京城へ退くよう勧説かんぜいした。
碧蹄館の戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
百姓は百姓、山子やまごは山子と、誰に勧説かんせつせられなくともみな一様の材料・形式のものを、つい近頃までは着て働いていたのである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
西国大名のごときこれを粉韲ふんさいする容易よういのみとてしきりに勧説かんせつしたるものあり。