“文覚勧進帳”の読み方と例文
読み方割合
もんがくかんじんちょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつて素人芝居しろうとしばいがあった時、この楼の主人が文覚勧進帳もんがくかんじんちょうの不動明王にふんして、二人がその脇侍きょうじの二童子をつとめたところから、その名が起ったものであります。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しかもそれが舞台に実演されたものは、依田学海よだがっかい居士の「文覚勧進帳もんがくかんじんちょう」その他二、三に過ぎず、それすらもいろいろの訂正改刪かいさんを加えられて原作者の不満を買うような結果になった。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
わたしの記憶しているところでは、この時代において局外文士の脚本が上演されたものは、依田学海よだがっかい居士の「文覚勧進帳もんがくかんじんちょう」と、川尻宝岑の「梅田神垣うめだのかみがき」など二、三種に過ぎないように思われる。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)