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勧
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すゝ
ふりがな文庫
“
勧
(
すゝ
)” の例文
旧字:
勸
長吉
(
ちやうきち
)
をば
檜物町
(
ひものちやう
)
でも
植木店
(
うゑきだな
)
でも
何処
(
どこ
)
でもいゝから一流の
家元
(
いへもと
)
へ
弟子入
(
でしいり
)
をさせたらばとお
豊
(
とよ
)
に
勧
(
すゝ
)
めたがお
豊
(
とよ
)
は断じて
承諾
(
しようだく
)
しなかつた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
高池町の林業試験場が、気がむかなければ、同じ、和歌山の伊都郡九度山町の、高野営林署にも、君の行くポストはあると、その友人は
勧
(
すゝ
)
めてくれた。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
だから、結婚を
勧
(
すゝ
)
める
方
(
ほう
)
でも、
怒
(
おこ
)
らないで放つて置くべきものだと、兄とは反対に、自分に都合の
好
(
い
)
い結論を得た。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
左右
(
とかく
)
して、
婦人
(
をんな
)
が、
激
(
はげ
)
ますやうに、
賺
(
すか
)
すやうにして
勧
(
すゝ
)
めると、
白痴
(
ばか
)
は
首
(
くび
)
を
曲
(
ま
)
げて
彼
(
か
)
の
臍
(
へそ
)
を
弄
(
もてあそ
)
びながら
唄
(
うた
)
つた。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
久
(
ひさ
)
し
振
(
ぶ
)
りの
妾
(
せふ
)
が帰郷を
聞
(
きゝ
)
て、親戚ども
打寄
(
うちよ
)
りしが、母上よりは
却
(
かへつ
)
て
妾
(
せふ
)
の顔色の常ならぬに驚きて、
何様
(
なにさま
)
尋常
(
じんじやう
)
にてはあらぬらし、医師を迎へよと口々に
勧
(
すゝ
)
め呉れぬ。
母となる
(新字旧仮名)
/
福田英子
(著)
▼ もっと見る
竹村
(
たけむら
)
と
奈美子
(
なみこ
)
との
交渉
(
かうせふ
)
もそれきりであつた。一
度
(
ど
)
遊
(
あそ
)
びに
来
(
く
)
るやうにと、
竹村
(
たけむら
)
はくれ/″\も
勧
(
すゝ
)
められた。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
実際また経基の言は未然を察して
中
(
あた
)
つてゐるとは云へ、興世王武芝等の間の和解を
勧
(
すゝ
)
めに来た者を、目前の形勢を自分が誤解して、
盃中
(
はいちゆう
)
の蛇影に驚き、恨みを二人に含んで
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
萩原様は此の頃お湯にも入らず、
蚊帳
(
かや
)
を吊りきりでお経を読んでばかりいらっしゃるものだから、汗臭いから行水をお
遣
(
つか
)
いなさいと云って
勧
(
すゝ
)
めて使わせて、私が萩原様の身体を
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「我に酒を
勧
(
すゝ
)
む、我辞せず、
請
(
こ
)
ふ君歌へ、歌うて遅きこと
莫
(
なか
)
れ。………」
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
此間はとうとう降参して、もう
唄
(
うた
)
は
已
(
や
)
める、其代り何か楽器を習はうと云ひ
出
(
だ
)
した所が、
馬鹿囃
(
ばかばやし
)
を御習ひなさらないかと
勧
(
すゝ
)
めたものが
有
(
あ
)
つてね。
大笑
(
おほわら
)
ひさ
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
毎夜
(
まいよ
)
吾妻橋
(
あづまばし
)
の
橋
(
はし
)
だもとに
佇立
(
たゝず
)
み、
徃来
(
ゆきゝ
)
の
人
(
ひと
)
の
袖
(
そで
)
を
引
(
ひ
)
いて
遊
(
あそ
)
びを
勧
(
すゝ
)
める
闇
(
やみ
)
の
女
(
をんな
)
は、
梅雨
(
つゆ
)
もあけて、あたりがいよ/\
夏
(
なつ
)
らしくなるにつれて、
次第
(
しだい
)
に
多
(
おほ
)
くなり
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
はい
旧
(
もと
)
は
彼等
(
あすこ
)
で六
道
(
だう
)
銭
(
せん
)
を取つて、どうやら
斯
(
か
)
うやら
暮
(
くら
)
して
居
(
を
)
りましたが、
今度
(
こんど
)
此処
(
こゝ
)
へ
停車場
(
ステンシヨン
)
が
出来
(
でき
)
るに
就
(
つい
)
て、
茶屋
(
ちやゝ
)
を出したら
宜
(
よ
)
からうといふ人の
勧
(
すゝ
)
めに
任
(
まか
)
せて、
茶屋
(
ちやゝ
)
を始めましたが
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
が、
私
(
わし
)
は、
無駄
(
むだ
)
ぢや
留
(
や
)
めい、と
勧
(
すゝ
)
める……
其
(
そ
)
の
理由
(
わけ
)
を
言
(
い
)
うて
聞
(
き
)
かさう。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「あの女は自分の行きたい所でなくつちや
行
(
い
)
きつこない。
勧
(
すゝ
)
めたつて駄目だ。
好
(
すき
)
な人がある迄独身で置くがいゝ」
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
道子
(
みちこ
)
はアパートに
出入
(
でいり
)
する
仕出屋
(
しだしや
)
の
婆
(
ばあ
)
さんの
勧
(
すゝ
)
めるがまゝ、
戦後
(
せんご
)
浅草
(
あさくさ
)
上野辺
(
うへのへん
)
の
裏町
(
うらまち
)
に
散在
(
さんざい
)
してゐる
怪
(
あや
)
し
気
(
げ
)
な
旅館
(
りよくわん
)
や
料理屋
(
れうりや
)
へ
出入
(
でい
)
りしてお
客
(
きやく
)
を
取
(
と
)
りはじめた。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
アー
僕
(
ぼく
)
はね
開成学校
(
かいせいがくこう
)
の
書生
(
しよせい
)
ぢやがね、
朋友
(
ほういう
)
共
(
ども
)
の
勧
(
すゝ
)
めに
依
(
よ
)
れば
何
(
ど
)
うも
君
(
きみ
)
は
世辞
(
せじ
)
が
無
(
な
)
うて
不可
(
いか
)
ぬ、
些
(
ち
)
と
世辞
(
せじ
)
を
買
(
か
)
うたら
宜
(
よ
)
からうちうから、ナニ
書生輩
(
しよせいはい
)
に
世辞
(
せじ
)
は
要
(
い
)
らぬ
事
(
こと
)
ではないかと
申
(
まう
)
したら
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
何時
(
いつ
)
来
(
き
)
たの」と聞いた。三四郎はもつと寐て
御出
(
おいで
)
なさいと
勧
(
すゝ
)
めた。実際退屈ではなかつたのである。先生は
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
うろ/\
徘徊
(
はいくわい
)
してゐる
人相
(
にんさう
)
の悪い
車夫
(
しやふ
)
が
一寸
(
ちよつと
)
風采
(
みなり
)
の
小綺麗
(
こぎれい
)
な通行人の
後
(
あと
)
に
煩
(
うるさ
)
く付き
纏
(
まと
)
つて乗車を
勧
(
すゝ
)
めてゐる。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
代助は二三の唐物
屋
(
や
)
を
冷
(
ひや
)
かして、
入用
(
いりやう
)
の
品
(
しな
)
を
調
(
とゝの
)
へた。
其中
(
そのなか
)
に、比較的
高
(
たか
)
い香水があつた。資生堂で
練歯磨
(
ねりはみがき
)
を買はうとしたら、
若
(
わか
)
いものが、
欲
(
ほ
)
しくないと云ふのに自製のものを
出
(
だ
)
して、
頻
(
しきり
)
に
勧
(
すゝ
)
めた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
勧
常用漢字
中学
部首:⼒
13画
“勧”を含む語句
勧工場
勧請
勧化
勧善懲悪
勧誘
勧賞
勧進
勧説
勧告
勧修寺
御勧
説勧
勧学院
勧懲
勧進帳
勧進元
文覚勧進帳
勧修念仏記
勧解
勧降
...