“大笑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおわらい27.0%
おおわら21.6%
おほわら16.2%
たいしょう13.5%
たいせう10.8%
おほわらひ5.4%
たいしよう2.7%
おほわれ2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『こいつは大笑おおわらいだ。もう九時だろうは宜かったね。何うだい? 美代子。矢っ張り哲学者というものは時間と空間に超越しているだろう』
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
そのとき大将たいしょうはらをかかえて大笑おおわらいをした。そうしてカピはわたしのあほうにあきれ返って、四つ足ででんぐり返しを打った。
大和尚だいおしよう大笑おほわらひにわらひすてゝ、だまつてろ、だまつてろ、貴樣きさまなどがらぬことだわとて丸々まる/\相手あいてにしてはれず、朝念佛あさねんぶつ夕勘定ゆふかんぢよう
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
二郎が苦笑いしてこの将軍の大笑たいしょうこたえ奉りしさまぞおかしかりける。将軍の御齢おんとしは三十を一つも越えたもうか、二郎に比ぶれば四つばかりの兄上と見奉りぬ。
おとずれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
われをもくして「骨董こつとう好き」と言ふ、誰かたなごころつて大笑たいせうせざらん。唯われは古玩を愛し、古玩のわれをして恍惚くわうこつたらしむるを知る。
わが家の古玩 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
三杯目には、耳をぴく/\動かしてみせました。海賊はそのたび大笑おほわらひをして、すつかり機嫌きげんよくなつて、酔つ払ひました。
金の猫の鬼 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
風早は例の皺嗄声しわかれごゑして大笑たいしようを発せり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)