“骨董”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こっとう85.1%
こつとう14.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見ても分るじゃありませんか。骨董こっとうらしいものは一つも並んでいやしない。もとが紙屑屋かみくずやから出世してあれだけになったんですからね
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この場合、他の骨董こっとう品と同じく、数が少なければ、それだけ珍重されたのも、和本そのものが、すでに芸術的に出来ているがためです。
書を愛して書を持たず (新字新仮名) / 小川未明(著)
われをもくして「骨董こつとう好き」と言ふ、誰かたなごころつて大笑たいせうせざらん。唯われは古玩を愛し、古玩のわれをして恍惚くわうこつたらしむるを知る。
わが家の古玩 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
隣の部屋を覗いて見ると、其處はザラに見かける事のできないおびたゞしい骨董こつとうを飾つた廣間で、疊敷にして十五疊ほどあるでせうか。