“紙屑屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かみくずや71.4%
かみくづや28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見ても分るじゃありませんか。骨董こっとうらしいものは一つも並んでいやしない。もとが紙屑屋かみくずやから出世してあれだけになったんですからね
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかのみならず今日にいたりては、その御広間もすでに湯屋ゆやたきぎとなり、御記録も紙屑屋かみくずやの手に渡りたるその後において、なお何物に恋々れんれんすべきや。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
なに書畫しよぐわどころか、まるなにわからないやつです。あのみせ樣子やうすてもわかるぢやありませんか。骨董こつとうらしいものはひとつもならんでゐやしない。もとが紙屑屋かみくづやから出世しゆつせしてあれだけになつたんですからね
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
追懸おひかけし處に折惡敷をりあしく御加役方笠原粂之進殿に出會であひたゞちに召捕れ候に付をつとは右の段々一々辯解仕まをしわけつかまつり候へ共御聞入なく入牢と相成まことなげかはしく存じ奉つり候因て右申上候紙屑屋かみくづや新藤市之丞の在家ありかさへ相知候へば金子の出所でどころも分り文右衞門が百兩の盜賊にこれなき事も明白に相分り候間何卒御慈悲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)