“出會”のいろいろな読み方と例文
新字:出会
読み方割合
であ29.4%
でつくは17.6%
でつくわ11.8%
であひ5.9%
でくわ5.9%
であは5.9%
でくは5.9%
いであは2.9%
いであひ2.9%
しゆつくわい2.9%
であふ2.9%
でっくは2.9%
でツくわ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わがくにごと地震國ぢしんこくおいては、地震ぢしん出會であつたときの適當てきとう心得こゝろえ絶對ぜつたい必要ひつようなるにもかゝらず、從來じゆうらいかようなものがけてゐた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
千葉ちば埼玉さいたま、あの大河たいが流域りうゐき辿たど旅人たびびとは、時々とき/″\いや毎日まいにちひとふたツは度々たび/″\みづ出會でつくはします。これ利根とねわすぬまわすみづんでる。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なん面白おもしろ人間にんげんだらう。』と、院長ゐんちやう自分じぶんへやはうかへりながらおもふた。『こゝてから何年振なんねんぶりかで、恁云かういともかたられる人間にんげんはじめて出會でつくわした。 ...
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
きゝ文藏は大いに驚き恐れながらと進み出御奉行樣の御眼力誠に恐れ入奉つり候其節萬澤のわきにて目明し二人に出會であひ私し共三人になは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
が然し、此一事件は、自分といふ小なる一人物の、小なる二十幾年の生涯に於て、親しく出會でくわした事件の中では、最も大なる、最も深い意味の事件であると信ずる。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
うした地主ぢぬしにばかり出會であはしてれば文句もんくいなどたはむれつゝ、其方そのはう發掘はつくつかゝつたが、此所こゝだ三千年せんねんらいのつかぬところであつて、貝層かひそう具合ぐあひ大變たいへんい。
で、吃驚びつくりしたやうに、きよときよとして其處らを見𢌞しながら、何か不意に一大事件にでも出會でくはしたやうに狼狽うろたへる。やたらと氣がいらツき出す。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
感伏したりけり此外に出會いであはせし公事くじ訴訟人迄も涙も流し感ぜぬ者はなかりしとぞ扨又大岡殿は市郎左衞門にむかはれ罪を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
うみ投込なげこみかへりしゆゑ此事知る者なかりしがもとより同氣相求あひもとむる者ども故是より折々は出會いであひけるに兩人とも三吉に金子を多くとられしかば勝手向かつてむき不如意ふによいになりしより今一度大稼おほかせぎを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
るればやがて山内伊賀亮出會しゆつくわいふたゝ出來いできたおんこしおもぶき伺ひし處明日みやうにち伊豆守殿御屋敷へいらせられ候儀御承知の御返答なり其節そのせつ萬端ばんたんよろしく伊豆殿に頼み入趣きなりとの挨拶あいさつなり扨翌朝になり八山にては行列を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
生涯しやうがいはぢとなす程の事でもなし古き俚諺ことわざ後難こうなんは山にあらず川にあらず人間反覆のうちありいふいつ何時なんどき如何なる難儀憂目うきめ出會であふも計られず然れど又々また/\うんひらく事もあるものなり何でも心も正直しやうぢきにして大橋殿の恩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ベンヺ マーキューシオーどの、もうかへらう。あつくはある、カピューレット奴等やつら出歩であるいてもゐる、出會でっくはしたが最後さいご鬪爭けんくわをせねばなるまい。
其處で病院に擔込む釣臺に出會でツくわした。石灰酸の臭がプンと鼻をく。由三は何んとも謂はれぬ思をしながら、と、振向いて見ると、蔽の下に血の氣を失ツた男の脚が見えた。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)