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であふ
生涯の
恥となす程の事でもなし古き
俚諺に
後難は山にあらず川にあらず人間反覆の
中に
在と
云いつ
何時如何なる難儀
憂目に
出會も計られず然れど
又々運の
開く事もあるものなり何でも心も
正直にして大橋殿の恩を
行は不用心なり
早今日も
申刻下りゆえ
翌の朝早く出立して參るべしと種々に
止めけれ共半四郎は殊に大力と云
氣象も
勝れたれば一向承知せず必らず御案事あるな
萬一途中にて
追剥など
出逢事あらば打倒して仕舞ふ分なり少しも
構は