“でくわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
出会82.1%
出會5.1%
邂逅5.1%
出逢2.6%
出遇2.6%
遭遇2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして自分が今何か大きな運命的なものの前で、ぽつんと立つてゐるやうな不安と、新しいことに出会でくわすに違ひないといふ興味とを覚えた。
間木老人 (新字旧仮名) / 北条民雄(著)
ある事件や、ある風景を見て、おやおやこれはいつか見たぞ、と思ふことによく出會でくわす。あの時もこれとおんなしやうな情態でこんな風なことを爲たり言つたりした、と思ふのだ。
砂がき (旧字旧仮名) / 竹久夢二(著)
ルマニヤの俗伝にいわく昔犬頭痛甚だしくほとんど狂せんとし、諸所駈け廻るうち蛇に邂逅でくわせ療法を尋ねた。
「そうですか、じゃ、また途中で出逢でくわすかも知れねえね」
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それから、二、三にちしてからです。小田おだは、学校がっこうへゆく途中とちゅうで、あちらからきた、北川きたがわくんに出遇でくわしました。かれは、今年ことしから学校がっこうに上がったという、ちいさなおとうとといっしょでありました。
笑わなかった少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
一方吾々下飯台の方は、幾月にも斯様こんなお手柔てやわらかなこきつかわれ方に遭遇でくわさないので、かえって拍子抜がして、変てこだがさすがに嬉しさは顔やこなしに隠されぬ。
監獄部屋 (新字新仮名) / 羽志主水(著)