“遉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さすが82.7%
さす17.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四人も、四人も怪死したのか? 聴いていた宗方博士をはじめ、みんなさすがに顔色を変えたが、——新田進がふと金森村医を見ながら
廃灯台の怪鳥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
祭壇に近い人々は、さすがに振向きもしなかつた。が、会葬者の殆ど過半が、此無遠慮な闖入者に対して叱責に近い注視を投げたのである。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
土匪はさすがに、あの世へ持って行けない金銀の器物はほしがらなかった。ひたすら、酒か、菓子か、果実か、煙草を要求した。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
昨夜はさすが不死身の僕も、速水と連れ立って、「深夜の市長」の待っているこの高塔まで辿りついたときはヘトヘトになってしまったのだった。
深夜の市長 (新字新仮名) / 海野十三(著)