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『廃灯台の怪鳥』
ふりがな文庫
『
廃灯台の怪鳥
(
はいとうだいのかいちょう
)
』
「きゃーッ」 遠くの方から、幾つかの反響を呼び起しつつ、微かに長く人の叫び声が聞えて来た。 寝台に横わったまま、枕卓子の上の洋灯の光で雑誌を読んでいた桂子は恟としながら頭を擡げた。——岸を噛む怒濤が悪魔の咆叫ぶように、深夜の空に凄じく轟いて …
著者
山本周五郎
初出
「少年少女譚海」博文館、1938(昭和13)年7月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約18分(500文字/分)
朗読目安時間
約29分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
反
(
のけ
)
確
(
はっ
)
了
(
じま
)
急
(
せわ
)
染
(
そま
)
咆
(
ほえ
)
変
(
かわり
)
突立
(
つきた
)
例
(
たと
)
恟
(
ぎょっ
)
許
(
ばかり
)
距
(
はな
)
固
(
かたま
)
宜
(
い
)
確
(
しっか
)
積
(
つもり
)
緊着
(
しばりつ
)
凄
(
すさま
)
匂
(
におい
)
喫
(
す
)
宛
(
ずつ
)
宜
(
よ
)
寝台
(
ベッド
)
寝鎮
(
ねしずま
)
尖
(
さき
)
己
(
おれ
)
待伏
(
まちぶ
)
慄然
(
ぞっ
)
慥
(
たしか
)
指
(
ゆびさ
)
斯
(
こ
)
昵
(
じっ
)
更
(
さら
)
歩廊
(
プラット・ホーム
)
浮
(
うか
)
烈
(
はげし
)
片
(
きれ
)
疾
(
はや
)
翔
(
かけ
)
覓
(
みつ
)
踏
(
ふみ
)
踏止
(
ふみとどま
)
閃
(
ひら
)
附切
(
つききり
)
飾付
(
かざりつ
)
馳
(
か
)
丁度
(
ちょうど
)
上衣
(
うわぎ
)
乗出
(
のりだ
)
了
(
しま
)
云
(
い
)
仰有
(
おっしゃ
)
伴
(
つ
)
何処
(
どこ
)
借受
(
かりう
)
備付
(
そなえつ
)
先
(
ま
)
兎
(
と
)
其
(
その
)
其処
(
そこ
)
凡
(
およ
)
初
(
はじめ
)
匙
(
さじ
)
卓子
(
テーブル
)
取止
(
とりと
)
受合
(
うけあ
)
叫
(
さけ
)
叫声
(
さけびごえ
)
叮嚀
(
ていねい
)
吐出
(
はきだ
)
向直
(
むきなお
)
吹込
(
ふきこ
)
呉
(
く
)
呎
(
フィート
)
呟
(
つぶや
)
呻
(
うめ
)
啜
(
すす
)
好
(
い
)
寛衣
(
ガウン
)
寝衣
(
ねまき
)
尚
(
なお
)
差出
(
さしだ
)
年古
(
としふ
)
引掛
(
ひっか
)
引裂
(
ひきさ
)
当篏
(
あてはま
)
彼
(
か
)
微
(
かす
)
忍込
(
しのびこ
)
怪我
(
けが
)
慥
(
たし
)
扉
(
ドア
)
打切
(
うちき
)
抉
(
えぐ
)
折角
(
せっかく
)
抛
(
ほう
)
抱起
(
だきおこ
)
押包
(
おしつつ
)
拳銃
(
ピストル
)
拵
(
こしら
)